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≪ Service ≫

1. 未然防止型業務への転換支援

「現場の『事後対応』を『未然防止』へ変革する伴走支援」

 多くの製造現場では、問題が起きてから対処する『事後対応』が常態化しています。
しかし、激しい環境変化の中で勝ち残るためには、問題の兆候を『事前』に捉え、トラブルを未然に防ぎきる『未然防止型業務』への転換が不可欠です。


 私たちは、IT技術の専門家ではありません。

あなたの製造現場に深く入り込み、長年の経験から培われた『肌感覚でしか捉えきれなかった問題の本質』を、データと結びつけ、具体的な『未然防止』のプロセスへと落とし込みます。

 例えば、『この金型構造や生産条件なら品質トラブルが出ない』『このメンテナンス方法なら設備トラブルが出ない』といった、 現場でしか知り得ない知見を形式知化。その知見に基づき、『ビッグデータ』をどう収集し、どう活用すれば、未然防止が実現できるのかを具体的に設計します。

 単なるシステムの導入にとどまらず、現場の声を拾い上げ、実現可能な『スモールスタート』の要件定義から、その後の運用・定着までを徹底的にサポート。

 データと現場の知恵を融合させ、トラブルが起こりにくい『強い現場』へと変革し、サプライチェーン全体の安定供給に貢献します。

2. 属人化排除・AI活用支援

「熟練の『暗黙知』を『組織の共有資産』へ。AIで実現する属人化排除」

 『あの人しかできない仕事』
これは、多くの製造現場が抱える深刻な課題です。特定の熟練者に業務が集中し、その方が不在になった途端に生産が滞る。DX推進以前に、事業継続そのものにも大きなリスクをもたらします。
 
  私たちは、ITベンダーのようにAIツールを売るのではなく、まずあなたの現場で『どこに、どのような属人化が潜んでいるのか』を徹底的に洗い出すことから始めます。

熟練の技術者へのヒアリングや、現場の作業プロセスの観察を通じて、『なぜ属人化しているのか』という本質的な原因を探ります。 

 その上で、どの属人化をAI化すべきか、その優先順位を現場視点から一緒に見極め、最適なAI活用の方向性を策定します。

【『属人化』はタイプによって解決策が全く違う】

「属人化」と一言で言っても、その実態は様々です。 
 私たちはそれぞれのタイプに見合った、最適な投資対効果の高い改善策を提案し
ます。


① 感覚や勘に基づく作業:   
  熟練者の「判断基準」を言語化し、必要であればデータと紐づけて可視化し
  ます。


② 作業頻度が極めて低い作業(例:1年に1回程度しか流動しない品名): 
  作業手順をスマートフォンで動画撮影し、共有するだけでも、作業の再現性を
  格段に高め、属人化を解消できます。


 ③ 先を読んで行動することが求められる作業
  熟練者が「先読み」している情報(例:次工程の進捗、材料の在庫状況、設備
  の微妙な変化)をセンサーやシステムで「見える化」し、誰でも判断できるよ
  うに改善します。
 
 
④ 覚えることが多い作業:     
     チェックリストのデジタル化、画像付きの手順書作成、AR(拡張現実)による
  作業指示など、記憶負荷を軽減する仕組みを導入します。

3. 人間的側面と対話、将来にわたる訓練

「DX推進の真の鍵は『対話力』。組織と企業間の溝を埋める実践的トレーニング」 

  私たちは、上記のような技術的な変革を支援する中で、必ずぶつかる『人間的側面』の壁があることを知っています。

  特に、経営者と現場、あるいは異なる企業間で生じる『ナラティブの溝』は、どんなに優れた技術も機能させなくしてしまいます。 

 だからこそ、私たちの支援では、単なるコンサルティングに留まらず、『対話』を極めて重要な要素と位置づけています。
この『対話』とは、単に情報を共有することではありません。相手の『本音』や『困りごと』を深く理解し、共通の未来ビジョンを描き、具体的な行動へと繋げるための、本質的なコミュニケーションスキルです。

 特に、経営者と担当者、あるいは異なる企業間の『溝に橋を架ける』お手伝いをします。ワークショップや継続的なセッションを通じて、相手の立場に立ち、本質を見抜く質問力、そして自分の言葉で未来を語る力を養います。

 DXは一度行えば終わりではありません。変化し続ける時代に対応し続けるためには、この『対話力』を組織全体で磨き続ける『将来にわたる訓練』が不可欠です。私たちは、その実践の場と継続的な学習の機会(まじめな雑談コミュニケーション)を提供し、貴社がサプライチェーンの『要』となる共創関係を築けるよう支援します。


 

【「相手の立場に立つ」とは?:社内と社外の対話における本質】

社内の対話:「現場を知らない」という言葉の真意

経営層や管理職が「あの人は現場をわかっていない」と現場に認識されているようでは、真の対話は成立しません。「現場をわかっている」とは、単にモノの作り方を知っていることではありません。それは、現場が日々直面している「変化に対応する実態」を知り、その苦労を理解することです。
例えば、「急な早退者が出た中で、どう計画を守ったのか」「設備トラブル発生時、いかにリカバリーしたのか」といった、現場の『生々しい苦労』を知ることが何よりも重要です。


 企業間の対話:「困りごと」を掘り下げる質問スキル

社外の企業との対話では、お互いのリアルな現状を全て分かり合うことは極めて困難です。そのため、真の意味で「相手企業の立場に立つ」ためには、相手の『困りごと』に
徹底的に着目し、「なぜ」「具体的にどう」「もし~だとしたら」といったオープンな質問で深く掘り下げることが重要になります。
この相互理解こそが、信頼関係の構築と、本質的な共創の始まりです。

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